top of page
検索
  • 執筆者の写真圭介 佐藤

県西部のコミュニティサイクルについて視察しました

更新日:2020年8月14日



【コミュニティサイクルとは?】


県西地域県政総合センターの事業「コミュニティサイクル」の実証実験を視察するため、小田原市へ。実証実験は5年目の最終年度を迎えるということで、その実情を伺いました。

(※コミュニティサイクル:複数のサイクルポート(貸出・返却拠点)で自由に自転車の貸出・返却ができる公共交通システム)


自転車などの利用に関して、国内、県内でも様々な利用計画や実践が進みつつありますが、

神奈川県では今年3月に「自転車活用推進計画」を策定しています。


自転車は、通学・通勤、買い物等の比較的近距離の日常の足として利用されるほか、

近年は、環境にやさしく、健康の増進に寄与し、災害時にも活用可能な乗り物として注目されており、自転車を活用した観光振興などにも期待が寄せられています。私は宮ケ瀬地域、中津川沿いを始めとする周遊にも効果的であると考えており、そういった声も頂いています。

(神奈川県ホームページより)


また現在のコロナ禍での密を避ける移動手段としても有効的なものであると考えます。

(実際に原付バイクや電動自転車の売り上げも上がっていると聞いています。)



【視察の内容と所感】


県西地域には、箱根、酒匂川沿いなどの観光スポットが点在し、観光客も多く

、回遊するためのツールとしてコミュニティサイクルが活用されています。平成27年度末に小田原駅前、新松田駅前、開成駅前、山北駅前の4箇所から運用開始をし、年々増設をした結果、現在は13箇所で運用されています。

以下利用実績。



 <コミュニティサイクルの配置>   (令和元年度末現在)

計13箇所  設置台数:93台(電動アシスト車87台、スポーツ車6台)


小田原駅前 19台/新松田駅前 4台(うちスポーツ車2台)/山北駅前 8台(うちスポーツ車2台)/開成駅前 11台(うちスポーツ車2台)/小田原漁港前 5台/芦ノ湖遊覧船湖尻港 11台/芦ノ湖遊覧船元箱根港 8台/箱根関所旅物語館 6台/箱根ホテル 4台/箱根駅伝ミュージアム 2台/セブンイレブン元箱根店 5台/ザ・プリンス箱根芦ノ湖 4台/神奈川県立恩賜箱根公園 6台


〇令和元年度利用実績 4,517台 (平成30年度年間実績 3,886台)




使用方法も簡単で、パソコンやモバイルで会員登録を行い、利用プランを選び、自転車がある場所で専用ICカードをかざすか、パスコードを入力するだけ。乗りたい場所で乗りたいタイミングで自転車を利用することが出来ます。


サイクリングマップも出されており、おすすめスポットなども紹介されています。


電動アシスト自転車は多少の坂や走行距離が長くても安心して乗れる部分も良いです。試乗もしましたが、乗り心地も普通の自転車とほぼ変わりなく、力がある走行が出来る自転車でした。



利用者としては、観光客だけに限らず、地元住民も生活の一部として利用されていたり、最近ではスマホ(アプリ)で注文した食事や商品をすぐにデリバリーしてくれるサービスのUberEats」を配達する方が、このコミュニティサイクルを利用されていたりと、様々な利用があることが伺えました。


印象としては、箱根などの観光地では多くの利用があることが伺えましたが、時期や場所によって、利用頻度に大きく差があり、効果の検証は難しいものがあります。効果のある地域での積極広報を進め、周遊を促す取り組みも同時に必要と感じました。


今回は県主導の地方創生の国の交付金を活用した事業でしたが、民間が主導するシェアサイクル事業も行われています。

自転車やシェアサイクル事業については観光地、都市部で利用ニーズが違うなど様々な形がありますが、引き続き調査、情報提供を行ってまいります。

(質疑の内容を最後に記しておきます)




【アンケートを実施します】


今後の愛甲郡の観光促進、住民生活向上への取組みとして皆様のお声を参考にさせて頂きたいです。簡単なアンケートになりますので、下記URLより是非ご回答よろしくお願い致します。(こちらのアンケートは町内外問わず、回答をお願いしております。)


<アンケート回答はこちら>





【質疑応答(以下数問)】


Q.どんな自転車が導入されているのか

A.

・ノーパンク対応の自転車を採用している(タイヤの中には空気が入っていない。)圧縮したゴムのようなものが入っているので、小さな穴が開いていても、何かが刺さっていても多少のことは問題ない。→以前、お客様からの問い合わせに「パンク」が多かったので、メンテナンスに時間をかけないという点でノーパンクタイヤを採用し、自動充電をすることで人件費も削減に繋げた。

・パンク件数は減少したが、一度芦ノ湖でタイヤが裂ける(故意的にやられた)ことがあった。

・乗り心地は少しゴムの固い感じはするがそこまで普通の自転車と変わらない。アシストがついているので力もあるし、あまり問題はない。



Q.自転車の良くない利用の仕方などもあるのか

A.自転車の充電が無くなったり、返すのが面倒になってしまうと乗り捨ててしまう人もいる。その場合は業者が取りにいく場合もある。ポート数を増やすことも検討。



Q.シェアサイクル内での事故などはあるのか

A.

・事故としては、会社で保険に加入をしていて、お客様が事故を起こした際にはその保険で賄う。保険内容は利用料の中で払ったという解釈。(改めて保険加入書を記入していただくなどはない)

・利用者の過失で自転車を故障させてしまった場合でもお客様への請求はなし。会社負担。件数としてはそこまで多くない。



Q.観光でのシェアサイクルの用途もあると思うが、公共交通機関としての用途も担っているのか

A.

・公共交通機関を補うものとしての利用もある。生活に組み込んで利用したいという声や検討していきたい案はある(地元住民の方は月額いくら乗り放題、マンションでの駐輪場代金を家族分支払うのは高いから家族で外出時に自転車を利用したいなど)



Q利用実績(2020年はコロナで参考にならないので除外)

・湖尻多い:大きな駐車場がある、バス・車で来られた方も乗れるということで1台の自転車が何回も乗車されるという回転率の良さ。立地に恵まれている部分が多い。

・雨の日の稼働率は0

・エリア内で借りる人が多い

・派手な観光施設が無くても、「季節ごとの花を見る」などを理由に来られる方も多い

・坂道とかはあっても、自転車の方が風を感じられたり、体験としての価値を見出している方の来訪もある。(観光施設があって人が多いからという理由だけではない)

閲覧数:98回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page